造形芸術コース

造形芸術は、文化や宗教、テクノロジー、社会の特性。生活様式などの次代背景と密接にかかわってきました。 [造形芸術コース]では、21世紀の芸術表現をリードできるアーティストを育てるために、 絵画、彫刻、メディアアート、立体造形、環境造形、ミクストメディア(複合表現)などの自己表現を実現できる分野の科目が多岐にわたって開設されています。 学生自らの選択によって、各自の感性にもっとも適した芸術表現「域」が4年間を通して構成できます。

また、パブリックスペースと造形とのかかわり方を学ぶ科目を取り入れて、アーティストとしての資格を十分に広げることができます。

どの科目も、学生の自己表現をサポートする専門の指導陣が多彩に配置されています。 卒業後は、造形的な感性と表現手段を活かし、21世紀社会においてグローバルに活躍できるアーティストや、文化振興にかかわる実務家、教育者ならびに広くデザイン関連など、「造形芸術」を活かした分野への進出が可能です。

デザイン工芸コース-

私たちの日常の生活の中で、食器や家具、電化製品はなくてはならない存在です。また、ただ生きていくだけでなく、より魅力的で豊かな人生を送るためには、室内の装飾品や身の回りを飾るアクセサリー、小物なども欠かすことはできません。

デザイン工芸コースの授業は、これらの工芸品や日常的なプロダクトデザイン製品を生み出す出発点として、日本のモノづくり特有の美意識や造形感覚の基礎を工芸の素材感や手わざの習得を通じて学ぶことからはじまります。モノづくりで何よりも大切なのは、ひとりひとりの斬新で独創的な発想を現実のカタチとしていくために不可欠な技法を基礎から応用までしっかりと身につけることです。その上で、最終的には、プロダクトデザイン製品のプロトタイプモデルを作り込めるだけの総力の開発にも力点を置いた教育をおこないます。

デザイン工芸コースはこうしたモノづくりに必要な芸術的感覚とデザイン造形力、技術を徹底的に養い、学んでもらうための専門コースです。

ここでは、漆工芸、金属工芸、木工芸、プロダクトデザインの教授陣が一丸となって指導をおこないます。伝統工芸の作家、日用工芸の作家、現代工芸の作家、クラフトデザイナー、インテリアデザイナー、電化製品のプロダクトデザイナーと顔ぶれはさまざまですが、いずれもモノづくりのプロ中のプロです。また、斬新な発想を支えるうえで日本文化の伝統や世界の工芸・デザインの歴史と理論を改めて深く知っておくことも重要な武器となりますが、その専門家も教授陣に含まれています。
伝統を知り尽くしたうえで、量産品であるか少量生産品であるかを問わず、現代社会において人間をより豊かにする、まだ誰も見たことのない新しい形の生活用品や工業製品を創造することのできる工芸作家、クラフトデザイナー、インテリアデザイナー、プロダクトデザイナーを世の中に送り出す。それが、このコースの役割です。

デザイン情報コース-

情報ネットワークが高度に普及した現代社会は、従来の「色やかたちをデザインする」という意匠によるコミュニケーションだけでは、十分な意思伝達をする事が難しい時代になってきています。
「デザイン情報コース」では、「コンセプトを創り出す力」こそが、「生活の質」を求めるこれらの社会に必要なデザイン力と考えます。

加えてリサイクルなど使い終わった後にまで配慮したデザインも不可欠です。「デザイン情報コース」では「好き嫌いでデザインする」ではなく「答えを創り出すデザイン」を目指して構想力や発想力、IT 活用力に関する幅広い知識を用いて、デザインの価値を生活に正しくかつ感性豊かにコミュニケーションする方法論を学びます。

企画からプレゼンテーションまでデザインを様々な視点から検討し、情報をまとめ、実行する能力を開発します。従来のデザイン・芸術系学部は「表現すること」に重点があり、美大志望の学生に限られた傾向がありました、「デザイン情報コース」は「考えること」を重視しており、広く文化系・理科系学部志望の学生にも門戸を開いています。

卒業後は、自動車・電器・電子・印刷・出版・広告・デザイン、関連各社の制作部門だけでなく、企画・開発部門など、新たな事業を創出する、現場には必須の人材となることでしょう。

造形建築科学コース-

「造形建築科学コース」は「建築」と「製品科学」の二つの分野が融合したコースです。 建築分野では、建築のもっている工学的側面だけでなく、芸術的側面も重視しています。従って、建築のジャンルである、構造、設備、施工の基本は学びますが建築デザイン教育に重点を置き、実務設計能力を身につけます。家具設計から環境デザインまで、モノづくりの体験や発想法、プレゼンテーションの技法も学べます。環境型社会を見据え、木造とコンクリート、鉄骨造との混構造の可能性を追求します。受験資格については、工学部の建築学科と同様に、卒業後2年の実務経験を経て一級建築士の資格が得られます。

製品科学分野では金属・プラスチック木材を中心とした材料工学、人間工学などの製品設計・製造技術を学び、工学から芸術まで多岐にわたる授業を受けることができます。このため、文系、理系にこだわらない幅広い人材を求めています。

卒業後は、建築・インテリアの設計事務所、施工会社、住宅メーカーなどの建築業、アルミ・銅合金・プラスチック製品の設計、福祉・住宅関連用品などの製造業や販売業に就職し、ものづくりを通した芸術文化の担い手として活躍が期待されます。

文化マネジメントコース-

「文化マネジメント」とは、文化のもつ社会的な意義や役割を再発見し、社会に伝え共有していく中で、人と社会をより豊かにしていくことをめざす学問です。生活の質や心の豊かさがますます問われる時代の変化に応えて企業や行政が「文化」や「芸術」に積極的に関わっていくために必要とされ、脚光を浴びる学際的分野として注目されています。

国立大学で唯一の「文化マネジメントコース」では、文化・芸術に対する深い理解と、現代ビジネスに通用する実践的知識の両方を身につけた人材を育成します。このような総合的視野を持つために、まず文化・芸術に関わる理論や歴史をしっかりと学び、制作過程をも体験し、感性を磨きます。その上で、文化・芸術の素晴らしさを世界の人々に届ける仕事を実現するための調査、企画、開発、営業や経営情報の管理、マネジメントなどのビジネスセンスを身につけていきます。そのためにイベントや文化事業の現場体験学習を重視したユニークな科目も用意されています。具体的には、文化事業の企画運営から、文化振興施策、文化産業の起業、そして文化によるまちづくりまで、幅広い分野で活躍する人を育てていきます。

リテラシ

[リテラシー科目]
少人数クラスを基本とし、学生個人のスキル・能力の向上を目ざす。
受身ではなく発信型の授業。
芸術分科学部の学生に適したオリジナルな教材。
初習外国語の中国語は基礎力を育成し、使える中国語を身につける。
芸術文化における日本と外国の交流を知ることも外国語学習の大きな動機づけとなる。

[立山マルチヴァース講議]
新制富山大学の利点を活かし、それぞれの科目を3キャンバス(五福:旧富山大学、杉谷:旧富山医科薬科大学、高岡:旧高岡短期大学)の複数の教授が共同で行う授業です。さまざまな専門分野の教員が、ひとつのテーマの下に、リレー方式で授業を進めます。キャンパスを超えて、教員と学生、教員相互あるいは学生相互の「知」のつながりを図ります。

[幅広い教養教育科目]
りテラシーのもう一つの柱は、幅広い教養教育科目です。人格形成と専門分野への幅広い関心を促すべく提供されるこの科目群は、「人を知る」、「文化芸術を知る」、「社会を知る」、「自然とモノを知る」、「自分を表現する」の5つの分野に分類されます。これらは1〜4年次にわたり履修することになります。4年間にわたって履修する狙いは、専門教育科目との有機的な総合をはかることであり、専門分野を学びながら、あるいは専門分野を学んだ後に原点に戻って学び直すことを可能にするためです。分野の広がりにおいても、科目数においてもさらなる充実を目ざしますが、全教員が出動する態勢で臨んでいます。

造形芸術コース デザイン工芸コース デザイン情報コース 造形建築コース 文化マネジメントコース リテラシー